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予防接種Q&A

予防接種は受けなければいけないの?

私たちが、元気に幸せに生きていくためには、できるだけ健康で病気にかからないことが大事です。
いろいろな病気の中でも、感染症と言って、ウイルスや細菌などの感染によって引き起こされる病気には、予防接種を受けることによって、防げるものがたくさんあります。
はしかやおたふくかぜなど、よく耳にする病気も重症化すると人の命をうばいかねない怖い病気です。
それが、予防接種で防げるのです。
予防接種を受けずに病気にかかってしまうと、健康も害し治療には費用もかかり、デメリットは計り知れません。
現在使われている予防接種のワクチンは、国連のWHO(世界保健機関)を中心に推進されています。
自分や子供の健康を守るため、病気の流行を防いで社会の全体の健康を守るため、予防接種で防げる病気のワクチン接種は受けるようにしましょう。

予防接種はいつから受けるの?

予防接種の種類によって受ける時期は変わってきます。受けられる時期が来たら早めに予防接種を始めましょう。
満期産で生まれた赤ちゃんの場合、生後6週から ロタウイルス(任意接種)のワクチンが始められます。
生後2カ月から、ヒブ、肺炎球菌、B型肝炎の予防接種が始められます。
0歳児、1歳児の予防接種は、種類も多く、せっかくスケジュールを立てても熱を出して、延期になったりとすべての予防接種をこなしていくのも大変ですが、子供へのプレゼントと思って頑張りましょう。
予防接種を受けた日に、次の予防接種は何をすればいいか相談するとよいかと思います。
※ワクチンで防げる病気についてはこちらから

同時接種してもいいの?

2種類以上のワクチンを同時に接種しても、それぞれのワクチンの力は単独で接種した時と変わりはないといわれています。
日本小児科学会では、赤ちゃんが早く免疫を獲得して病気になりにくくなるために、また、通院の回数も少なくなり、保護者の負担も軽くなるため、意欲的に同時接種を薦めています。
ただ、一度にたくさんの予防接種をすると、ごくまれにですが、重篤な副作用が出た場合に、どのワクチンが原因なのかわからないというデメリットもあります。
また、現在のワクチンは注射によるものが多いのですが、針を刺すのは痛いので、あまり一度に接種すると赤ちゃんがかわいそうに思えてしまいます。
以前は、赤ちゃんは痛みに強い、とか、痛みを感じても記憶に残らないから問題ないといわれていましたが、どんなに小さくても痛みはストレスに感じるし、記憶にも残るということが最近わかってきました。生後すぐに無麻酔で簡単な手術を受けた子供は将来痛みに弱くなるという報告もあります。
最近は、新生児の集中治療室でも、痛みを伴う処置をするときには、赤ちゃんに糖水などのご褒美を与えて痛みを和らげる工夫をしているそうです。
通院が困難でなく、発熱などでスケジュールが遅れたりしていない場合は、当院では、最初は単独接種で開始、痛い注射は2つまでを原則にしています。
スケジュールを立てるのが難しい場合は、ご相談ください。

任意接種の予防接種も受けなくてはいけませんか?

現在、国や自治体が費用を負担して、接種をすすめている定期接種ワクチンと、接種するかどうかは受ける側が判断し費用も受ける側(保護者)が負担しなければいけない任意接種の予防接種があります。
任意接種のワクチンは、決して医学的に定期接種のワクチンに比べて必要性の低いワクチンであるわけではありません。
すべての子供たちに接種するためのワクチンの調達が難しかったり、予算がついていなかったりというのが実情です。
経済的に負担はかかりますが、受けられる予防接種は子供へのプレゼントとして、接種してあげられるといいと思います。
ぜひ、受けていただきたい任意接種のワクチンは、次の4つです。
・生後6週から24週までの間にロタウイルス
・すべての年代でB型肝炎(※)
・1歳を過ぎて大人までおたふくかぜ
・冬寒くなる前にインフルエンザのワクチン
※B型肝炎の予防接種は、平成28年4月以降に生まれた1歳未満の子供を対象に、平成2年10月から定期接種となりました。
平成2年3月より以前に生まれた子や、予防接種を受けずに1歳を過ぎてしまった場合は任意で接種するといいでしょう。

B型肝炎ワクチンが定期接種になったのですか?

平成28年10月からB型肝炎の予防接種が、定期接種(国や自治体が費用を負担して接種をすすめるワクチン)になりました。
対象は平成28年4月以降に生まれた子どもたちです。1歳になるまでに3回の接種を済ませることが必要です。

なぜ、いま、B型肝炎の予防接種が定期接種になったのでしょうか。

B型肝炎は古くから知られている病気で、血液や体液から感染します。ウイルスが体の中にずっと存在している持続感染(キャリア)という状態になると、将来、肝硬変、肝臓がんを発症する心配も出てきます。

30年位前までは、予防接種の際の注射器の使いまわしがあったり、検査が不十分でB型肝炎のウイルスに感染した血液が輸血されてしまったりしたので日本では肝炎が蔓延してしまいました。その後、注射器は使い捨てになり、肝炎の検査法も発展したので、B型肝炎が感染する機会はぐっと減りました。

それで、お産の時に母から子に感染する垂直感染をしっかり予防すれば、子供たちがB型肝炎のキャリアになるの防げると考えられ、母子感染防止対策事業がなされたため、垂直感染はほとんど予防できるようになりました。

しかし、最近になって、保育園などでの遊び中の噛みつきや、ひっかき傷、アトピー性皮膚炎などの皮膚バリアが弱くなっている部分からも感染することが思いのほか多いことが分かってきました。

また、思春期を過ぎてからの感染は、一時的なもので、ウイルスが体の中に持続して存在するキャリアには、なりにくいとされてきましたが、近年のグローバル化によって、以前は日本には少なかった、大人になってからかかっても、その後キャリアになってしまう型のウイルスが増えてきていることもわかりました。
3歳ころまでに感染すると、キャリアになりやすいので、早めに予防接種を受けましょう。
また、性行為による感染も考えられます。大人になってからの感染でもキャリア化してしまう可能性が近年増えてきているので、思春期までの子供たちもぜひ予防接種を受けてもらいたいと思います。
キャリアになると、肝硬変、肝臓がんになるリスクが上がるのです。
がんを予防できるワクチンです。
子供たちへのプレゼントと思って、ぜひ定期接種の対象にならない子供たちにも予防接種をしてあげてください。

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