2018/01/24
スリムとふっくら
華奢と頑丈
どっちがいいかと訊かれたら、思春期女子なら、迷わず答えるんでしょうね
「スリムで華奢な方が絶対いい!」
最近では、スタイルを気にして、小学生や中学生からダイエットする子もいるようです。
でも、健康美を目指すなら、10代のダイエットは限りなくアウトに近い要注意!!!です。
学校健診で不健康なやせと判断される割合は中学生で5.5%、高校生で13.2%にもなるそうです。
無理なダイエットが「なぜいけないか」というと、栄養不足で元気がなくなる、免疫力が落ちて風邪をひきやすくなるなど、今現在の健康を維持できないことも心配なのですが、もっと長い目で見て、一生涯にわたってきれいと元気が維持できなくなる!!!
そんな心配があるのです。
月経不順を訴える中学生、高校生の半数はダイエットが原因だそうです。
5キロ以上、あるいは現在の体重の10%以上体重が減少すると、たいていは月経が不順になります。
月経周期があるということは、妊娠する準備ができているよということなのですが、体重が極端に減少すると、妊娠して次の世代に命をつなぐことよりも自分の命を維持することが大事になるので、卵巣の機能が悪くなってしまうのです。
そして、月経が来ていないは、女性ホルモンが足りない状態です。
女性ホルモンは、実は、骨を作るのにも必要です。
初めての月経から数年の間に女性ホルモンの力を借りて、女性は骨をしっかり成長させていきます。
この時期に女性ホルモンが足りないと、スカスカ骨の20歳になってしまいます。
実は骨密度のピークは20歳ころで、みんなその後徐々に骨密度は下がっていくので(骨粗鬆症ガイドライン2015年版 骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会より)、10代で骨がしっかり作られないともう、取り戻すことができないのですよ!
まだまだ妊娠する予定はないから、中学生高校生の間は月経不順でもいいやという考えは、一生の後悔につながる可能性が大きいのです!
確かに、妊娠する力は、20歳過ぎてからの治療でもある程度取り戻すことができますが、ピークボーンマス(Peak Bone Mass)=最大骨量は20歳で決定してしまいます。
いつまでも、きれいで元気でいるために、無理なダイエットはやめましょう。
それから、月経不順がある時は、ダイエットが原因でもそうでなくても、一度専門家に相談してください。大人になってからでは遅いこともあるんですよ!